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居抜き物件選びで失敗しないチェックポイント【前編】
2016.3.25リンゴボーイデザイン
最近多い、居抜き物件(居抜き店舗)のことについて、
2回に分けて書きたいと思います。
テナント物件の場合、フルスケルトン(造作が全くない状態)で入居して、
退去する時は、フルスケルトンに解体してからお返しするってのが
普通です。 いわゆる現状復帰ってヤツですね。
でも最近は『居抜き』といって、店の内装(造作っていいます)や
エアコン・空調、水廻り、照明等の設備、飲食店であれば厨房機器なんかを
そのまま残して退去するってことも、かなり多くなってきています。
全て解体して、現状復帰するってことは、以外にお金がかかります。
解体工事、残材処理等かかってきます。
普通お店を閉めるってことは、まー、あんまり調子が良くなくて閉める場合が多くて
(移転の場合は別ですが)
いずれにしろ、これからお金を生まない事に、お金をかけるってことで、
こんなバカバカしい話はありません。
逆にこれからその物件に入居して、建築工事をしようとしている人にとっては、
エアコンが残ってる、厨房機器が残ってるってのは、
コスト的に安く入居できることになります。
ってことで、退去する人、入居する人、さらにテナント物件の大家さんが
合意できれば、そのまま造作等を残して退去してもよいよってのが、
いわゆる『居抜き』ってヤツです。
居抜き物件の場合、造作や設備の権利を譲渡するので、入居する人から退去する人に
権利譲渡金っていうのを支払う場合が多いです。
退去する人にとっては、大金をかけて作ったり、買ったりした、造作や設備機器。
少しでも高く売りたいのは、当然です。
でも入居する人にしてみれば、安く買いたいのも当然。
もし入居する人が、『権利譲渡金が高いからいらない。フルスケルトンで出てって』と
言ったら、退去する人は、権利譲渡金が入らないと共に、解体費用がプラスされます。
逆に、すっごく魅力的な物件の場合、多くの入居希望者がいる場合なんかは、
退去者が『一番高く買ってくれる人に売る』と強気に出る場合もあるし、
『んじゃ、フルスケルトンで出たる』って開き直る場合もあります。
この辺は完全に交渉ですよね。
権利譲渡金で上手くまとまらないってことも、少なくないですし。
最初に不動産屋さんとかに示されている、権利譲渡金ってのは
ちょっと高く(希望金額)設定されている場合が多いので、
下がる場合が多いかな。。。
ま、でも、退去する人も、入居する人も、
お互いメリットがあるのが『居抜き』です。
だから、無理言わずに、無難な落としどころを探りましょ。
そういうのも、デザイナーさんや建築業者さんに相談するのも
いいと思いますね。
ってことで、後編では、居抜き物件のイイとこ、悪いとこ、
気をつけるべきポイントなんかを書きたいと思います。